プリンスリーグ九州で凌ぎを削る、九州国際大学付属高校(以下、九国)と
筑陽学園(以下、筑陽)の両校。
来月開幕する選手権でも、奇しくも同じヤマに入った。
手の内を知り尽くしたライバル校の戦い。前哨戦とも言うべき一戦は、
劇的な幕切れが待っていた。

九州国際大学付属高校 スタメン
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GK 1 石田 晴也 DF 3 桜木 靖剛 4 大川 智己 5 吉田 晃 MF 2 村上 育海 6 阿比留 将栄
    7 森永 将斗 9 稗田 凌太 10 小松 大輝 14 田中 龍人介 FW 11 坂下 快

筑陽学園 スタメン
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GK 1野中 友椰 DF 2 中垣 翔己 3 吉村 颯真 4 栗原 幸一郎 5 今坂 駿吾
MF 7 井手口 蓮 8 井伊 凜太朗 9 古賀 勇貴 20 古賀 敬仁 FW 10 赤石 匠 11 高原 夕輝

先ずは失点しないという意思が見え、固い試合の入りでゲームは進む。
筑陽は、スピードのある両フォワードの10番赤石選手、11番高原選手にボールを集め、
サイドを起点に攻めるが、長身ディフェンダーを揃える、九国の高い壁を崩せない。
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21分に得た、ゴール正面のフリーキックのチャンス。
5番今坂選手の左足で放たれたシュートは、見事な弧を描いてゴールに向かうが、
九国ゴールキーパーの石田選手が辛うじてキャッチ。ゴールを割れない。
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対する九国もボールを奪ってから、7番森永選手、14番田中選手がゲームを作り、
筑陽ゴールを目指すが、ゴールキーパーの野中選手を中心に、筑陽守備陣も最後の所はやらせず。
両チーム、惜しいチャンスは作るものの、ラストパスが合わなかったり、シュートが正面を
突くなど、コースを限定させる固い守備を見せ、前半は無得点のまま終える。
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後半、最初に決定的なチャンスをつかんだのは筑陽。
12分に、5番今坂選手から20番古賀敬仁選手、そして9番古賀勇貴選手とボールを繋ぎ、
7番井手口選手の元へ。井手口選手のシュートは、ゴールマウスを捉えるが、
九国のゴールキーパー、石田選手が右手一本で止めるスーパーセーブの前に、決定的な
チャンスを防がれてしまう。

対する九国も、選手交代を繰り返しながら、徐々に攻撃にも比重を増やして行く。
26分には、森永選手のスルーパスに反応した、途中出場の13番堀金選手が、
オフサイドギリギリに抜け出し、シュートを放つが、ゴールキーパー正面を突いてしまう。

30分過ぎ、筑陽にコーナーキックのチャンスが何本も続き、九国がこのピンチを集中した守備で凌ぐと、ついに九国が均衡を破るゴールを決める。
37分に、セカンドボールを拾った6番阿比留選手との、ワンツーで右サイドに抜け出した、
9番稗田選手がゴール前に鋭いクロスを上げると、堀金選手が豪快なヘディングシュートを突き刺す。

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終盤での貴重なゴール。アディショナルタイムも残り4分を示すボード。
このままで終わるのかと思われた49分。
 中盤でボールを拾った筑陽は、前線にボールを送ると、交代出場の14番深松大雅選手が
倒れこみながらシュートを左隅に決め、ここで試合終了のホイッスル。
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静寂な空気が流れるフィールドに、最後まで力を振り絞って戦った、ライバル心剥き出しの
両校の試合は、1−1のドローという結果に終わった。 
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