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前日の「高窓宮杯プレミアリーグ版 福岡ダービー」の試合終了後から、約16時間後、福岡市城南区にある福岡大学グラウンドにおいて、九州大学リーグの『九州学生クラシコ 福岡大学対鹿屋体育大学』の試合が、会場をいっぱいに使って、盛大に行われた。
詳細は福岡大学サッカー部の公式ホームページ(https://fukuoka-u-football.com)を見ていただくとして、蒸し暑いながらも雨に水を差さられる事も無く、多くの観戦者の前で、これぞ大学サッカー、クラシコと名乗るだけある、ライバル剥き出しの戦いを、試合終了のホイッスルが鳴るまで、両チームは見せてくれた。 

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福岡大学 スタメン
GK 21 真木 晃平
DF 4 菅田 真啓 5 饗庭 瑞生 12 阿部 海斗 14 今田 源紀 
MF 6 河原 創 8 大熊 健太 20 倉員 宏人 38 田中 順平  
FW 7 井上 健太 17 梅木 翼 

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鹿屋体育大学 スタメン
GK 1 平田 皓太郎
DF 2 綿引 康 4 坂口 祥尉 5 奥田 雄大 30 宮嵜 海斗 31 久保 勇晴
MF 8 田中 大和 15 小屋原 尚希 23 山口 卓己 
FW 10 藤本 一輝 16 根本 凌

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先週末行われた「九州大学サッカートーナメント大会」決勝も同じカードだったが、福岡大学(以下、福大)は2人、鹿屋体育大学(以下、鹿屋)は4人のメンバーを入れ替えて来た。
会場の熱気に後押しされてか、両チームとも序盤から積極的に相手ゴールに攻め続ける。
ファーストシュートは3分、福大の14番今田選手がゴール前のルーズボールをシュートまで持って行くが、左のサイドネット。その1分後には鹿屋が、先週の試合で2ゴールをあげた、10番藤本選手の落としから、8番田中選手がシュートを放つが、惜しくも右へ。
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12分、福大は後方からのロングフィードに抜け出した、7番井上選手のシュートはゴール上へ。
その2分後にも、38番田中選手が相手のパスをカットし、井上選手が右サイドから絶妙なクロスをゴール前に上げるが、鹿屋のキャプテン5番奥田選手が間一髪クリア。
16分、鹿屋も後方からのロングフィードを、16番根本選手が落とし、ここも田中選手がシュートを放つが、福大の守護神真木選手が正面でしっかりキャッチ。
20分、鹿屋は福大のディフェンス陣の連係ミスを突き、ペナルティーエリア付近でボールを奪うと、田中選手、藤本選手がゴールを襲うが、福大のキャプテンマークを巻く、5番饗庭選手を中心に、このピンチを体を張ってブロック。左コーナーキックも何とか凌ぎ、難を逃れる。
これ以降も、相手ゴールに迫る場面が続くも、両チームのキャプテン率いる最終ライン。最後の砦の両守護神、福大の真木選手、鹿屋の平田選手が落ち着いたセービングを見せ、なかなかゴールが割れない両チーム。しかし、このまま無得点で前半が終わるかと思われた42分、鹿屋が絶妙なコンビネーションで、遂に試合の均衡を破るゴールを奪う。IMG_4166
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自陣から繋ぎ、前線の藤本選手に楔のパスを送ると、そこから23番山口選手にボールを預け、裏に抜け出した根本選手にスルーパス。さらに根本選手からパスを受けた藤本選手が、ドリブルで中へ切れ込むと、福大守備陣を振り切りシュート。横っ飛びの真木選手の手をすり抜け、ボールはゴール左隅に吸い込まれる。鹿屋が前半終了間際に先取点を奪い、1−0でハーフタイムを迎えた。

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後半、最初に動いたのはリードしていた鹿屋。頭から投入された、14番木橋選手が開始1分でシュートを放ち、積極的にゴールを狙う。
追う展開の福大も10分、11番花田選手を投入し、前線の活性化を図ろうとするが、得意のセットプレーも生かし切れず、流れを引き寄せられない。
そんな中26分、鹿屋に追加点の決定機が生まれる。相手ゴール前の絶好な位置で、フリーキックを獲得すると、木橋選手が直接狙った左足からのシュートは、左隅に決まったかと思われたが、真木選手が横っ飛びで防ぎ、チームのピンチを救う。
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ホームの大声援を受け、このままでは終わられない福大は、試合終盤、さらに攻撃を加速させ、鹿屋にプレッシャーを掛け続ける。
32分、左サイドでボールを受けた8番大熊選手から、抜け出した、途中出場の26番鶴野選手が、ゴール前にクロスを上げると、リーグ得点ランキング1位の17番梅木選手が飛び込むも、惜しくもシュートは枠の上に。しかし39分、花田選手の仕掛けから、ゴール正面でフリーキックを獲得。
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15番河面選手は直接狙うが壁に当たり、左コーナーキックへ。コーナーキックのキッカーは、6番河原選手。
ゆっくりボールをセットし、狙いを定めると、右足から放たれたボールは、鋭いブレーキが掛かり、そのままゴールイン。41分、遂に福大が執念の同点ゴールを突き刺す。
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残り時間は4分とアディショナルタイム(4分)と僅かながら、両チームの間には、まるでドローというものが存在しないのかと思うほどの気迫で、最後の気力を振り絞り勝ち越しゴールを目指した。
45分、鹿屋は藤本選手と18番伊藤選手のコンビネーションで、相手ペナルティーエリアに侵入するが、福大の12番阿部選手が必死のクリア。49分にも攻め込むも、福大守備陣が必死に守り、カウンターを仕掛ける。大熊選手が持ち込みシュートを放つも、鹿屋も必死のブロック。こぼれた所を花田選手がシュートも、平田選手の正面を突き、がっちり、大事にボールをキャッチし抱え込む。
ここで、主審のホイッスルが鳴り響きタイムアップ。
両チームのプライドを賭けた戦いは、90分プラスアディショナルタイム、1秒とも途切れる事なく行われたが、1−1の痛み分けとなる結果に終わった。
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九州大学リーグ 日程&結果
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