13時にキックオフされた第二試合は「八幡工業高等学校×豊国学園高等学校」の一戦。
延長戦までもつれた熱戦の勝敗を分けたのは、最後まで貫いたゲームプランと、風を味方に走り切った
チームの粘りだった。

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八幡工業高等学校
GK 1 松原 悠世
DF 4 入江 怜 8 入江 樹 22 川上 愛矢 23 草場 陸也 24 中村 暁来
MF 6 中八重 滉太  21 野村 拓人 25 菱岡 恒太(C)
FW 9 川副 太陽 11 吉田 雅弥 

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国学園高等学校 スタメン
GK 25 君和田 陸人
DF 4 濱川 凌摩(C)8 原 孝成 11 白川 連太郎 14 古田 智暉
MF 5 松下 綾希 10 竹内 瑛士 13 八田 涼冴 15 橋村 拓智 20 福田 伶介
FW 3 原 宗正

試合のファーストシュートを放ったのは、八幡工業高等学校(以下、八幡工業)だったが、ボール保持率の高い豊国学園高等学校(以下、豊国)が、試合の主導権を握る。
9分、右サイドで8番原選手が相手マークを振り切り、空いたスペースに走り込んだ11番白川選手がゴール前に折り返すが、惜しくも13番八田選手には合わず。
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17分の左からのコーナーキックのチャンスも、中で合わせるが、八幡工業のゴールキーパー松原選手に弾かれ、ルーズボールもクリアされてしまい、チャンスを生かせない。
守勢に回っているかの様だった八幡工業だったが、攻撃は単発にし、前半を無失点に抑える事を第一に、 後半勝負に賭けている様に見えた。
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中盤での争いも、25番でキャプテンの菱岡選手を中心に拾い続け、豊国の攻撃も、最後の所は23番草場選手が最終ラインをまとめ、跳ね返し続ける。
前半終了間際には、八幡工業にビッグチャンスを訪れるが、8番入江選手が後方からのボールに反応し、ペナルティーエリアに侵入するが、ここは豊国のゴールキーパー君和田選手が体を張って死守し、前半は両チーム無得点で終える。

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前半プラン通りの戦いが出来た八幡工業は、後半頭から7番城下選手。そして一回戦のヒーロー、10番の東山選手を投入し、勝負に出て来た。
前に出て来た八幡工業に対し、豊国もキャプテンの濱川選手がディフェンスラインを統率し、相手の攻撃を跳ね返し続け、両チーム一進一退の攻防が繰り広げられる。
激しい主導権争いに、なかなかシュートまで持って行けない両チーム。1点の重みが、時間の経過と共に重くなって来た中、先にゴールをこじ開けたのは八幡工業だった。
右サイドで粘った10番の東山選手がフリーキックを獲得すると、キッカーの7番城下選手が左足からゴール前にボールを送り込むと、東山選手が競り勝ち、最後は8番入江選手がシュートを突き刺し、交代で入った選手2人の活躍で、欲しかった先取点が八幡工業に入る。
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失点を許してしまった豊国だったが、第一試合とは逆になっていた風を利用し、長いボールを相手ゴールに送り続け、八幡工業にプレッシャーを掛け続けて来た。
1点を死守すべく、八幡工業の選手達は必死に跳ね返して来たが、33分、豊国が意地の同点ゴールで、試合を振り出しに戻す。
右からのパスを、中央で受けた14番古田選手は、相手守備陣の僅かな隙間にスルーパスを通すと、最後は抜け出した11番白川選手が左足を振り抜き、土壇場で同点に追いつく。
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息を吹き返した豊国は、アディショナルタイムにもセットプレーのチャンスを掴み、勝ち越しゴールを狙うが奪えず。試合は80分では決着付かず、延長戦に突入した。
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延長戦に入っても、チャンスを多く迎えたのは豊国だったが、ゴールは奪えず。
後半に入り観衆の誰もが、PK戦が頭をよぎったと思うが、その選手は、最後まで諦める事をしなかった。
ゴールキーパー松原選手のゴールキックは、風にも乗ってグングン伸びると、抜け出した10番東山選手は最後の力を振り絞り抜け出すと、倒れ込みながら伸ばした右足で合わせたシュートは、ゴールに吸い込まれ、延長後半8分、八幡工業が勝ち越しに成功する。
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試合はそのまま終了し、一回戦に続いて、劇的なゴールで試合を制した八幡工業高等学校が勝利。
三回戦に進出し、高稜高等学校と対戦する。
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