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第2試合は、初戦の光陵高等学校戦に4−0で勝利した、シード校の高稜高等学校(以下、高稜)対、一回戦、二回戦と、劇的な勝利を呼び込む試合巧者振りの戦いを見せ、勢いに乗っている八幡工業高等学校(以下、八幡工業)の一戦。
初戦で隙の無い戦いを見せた高稜相手に、この一戦も後半勝負を挑むかと思われた八幡工業だったが、スタメンから攻撃の軸である10番東山選手、7番城下選手をピッチに送り込み、高稜に真正面からのガチンコ勝負を挑んで来た。

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高稜高等学校 スタメン
GK 1 前田 涼嘉 
DF 3 立花 結友 11 柏木 陽 17 染川 匠 19 生田 蓮
MF 6 吉水 隆人 7 上島 尚輝 20 川原 要 
FW 10 藤 海太(C) 24 中島 奏 25 岩崎 港

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八幡工業高等学校 スタメン
GK 1 松原 悠世
DF 4 入江 怜 8 入江 樹 22 川上 愛矢 23 草場 陸也 24 中村 暁来
MF 6 中八重 滉太  7 城下 愛翔 25 菱岡 恒太(C)
FW 9 川副 太陽 10 東山 大輝 

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試合序盤から、八幡工業に勢いを与えまいと、高稜が怒涛の攻撃を仕掛ける。
開始3分、右コーナーキックのチャンスから、最後は10番藤選手がシュートを放つが、八幡工業も体を張ってブロック。10分にもフリーキックのチャンスを得るが、八幡工業のゴールキーパー松原選手がパンチング。ルーズボールをディフェンダーがクリアし、何とかピンチを凌ぐ。
前半を無失点で凌ぎたい八幡工業は、前線に10番東山選手を残し、人数を掛けて高稜のボールホルダーにプレッシャーを掛け、ゴール前を死守していたが、高稜のエースにゴールをこじ開けられてしまう。
17分、左サイドでボールを受けた7番上島選手。2人のマーカーを巧みなドリブルで交わし、ゴール前にグラインダーのクロスを折り返すと、10番藤選手は相手ディフェンダーを背負いながら、一瞬のスピードでシュートコースを作って、ゴール左隅に突き刺し、高稜が幸先良く先取点を奪った。
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先に失点してしまった八幡工業だったが、これで逆に開き直れたのか、反撃に打って出る。
24分、左コーナーキックのチャンスから、ファーサイドで10番東山選手が頭で合わせるが、ここは高稜も体を張ってブロック。その1分後には、後方からしっかり繋ぎ、センターライン付近から、東山選手がゴールキーパー頭上を狙うシュートを放つが、惜しくもゴール上へ。
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36分には東山選手が右サイドに開き、ゴール前に折り返すが、9番川副選手のヘディングシュートは、惜しくも高稜のゴールキーパー前田選手の正面を突き、同点ゴールを奪えない。
相手に勢いを与えない為にも、追加点が欲しい高稜だったが、決定的なチャンスを幾つか逸してしまい、このまま前半を終えると思われた終了直前、右コーナーキックのチャンスを掴む。
25番岩崎選手がゴール前に上げると、ゴール前は混戦となるが、最後は7番上島選手が頭で押し込み、欲しかった2点目が高稜に入り、ここで前半が終了した。
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後半、このまま高稜ペースで進むかと思われたが、八幡工業の快進撃はフロックでは無い事を証明する攻撃で、高稜ゴールに襲い掛かる。
7番城下選手にボールを集め、攻撃の形を作ると、開始53秒。左サイドで城下選手のパスから、24番中村選手がゴール前にクロスをあげるが、惜しくも8番入江選手のヘディングシュートは右へ。
15分には、ペナルティーエリア付近で東山選手がファールを受け、フリーキックのチャンス。城下選手は直接狙うが、ゴールキーパー前田選手の正面を突いてしまう。
23分にも、右のスローイングを受けた東山選手が、角度のない所からシュートを狙うが、前田選手の好守に阻まれ、1点が遠い。 
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後半、我慢の時間が続いた高稜だったが、17番染川選手を中心に八幡工業の反撃を凌ぐと、37分、
カウンターを仕掛けた10番藤選手が倒され、絶好の位置でフリーキックのチャンス掴む。 
蹴るのは25番岩崎選手。
右足から放たれたボールは、鋭い弧を描きながらゴール右隅に吸い込まれ、勝利を決定づける3点目が決まった。
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試合はこのまま終了。3−0で高稜高等学校が勝利し、4回戦で東海大学付属福岡高等学校と、東福岡高等学校の挑戦権を賭け激突する。 
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八幡工業高等学校の快進撃はここで途絶えたが、その戦いぶりは大きな感動と勇気を与え、晴れやかな笑顔と共に、大会を後にした。
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