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カレンダーも11月になり、すっかり秋の装いとなっていた、北九州市八幡西区にある本城陸上競技場。
「2019年度 第98回 全国高校サッカー選手権大会 福岡大会 二次予選 三回戦」の、舞台になった今日のピッチには、着ていた長袖を脱ぐほど、温かい太陽と心地良い風が吹き抜けていた。
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第1試合の対戦は、この大会初登場の東海大学付属福岡高等学校(以下、東海)と、一回戦から2試合続けて1−0と粘り強い戦いで勝ち進んで来た、武蔵台高等学校(以下、武蔵台)のカードとなった。
ベスト4常連の東海に対し、武蔵台がどの様な戦いを見せるのかに注目されたが、初戦の難しさと、ここまで勝ち上がって来た自信と、勝ちたいという想いが勝っていた武蔵台が、強豪東海相手に延長戦までもつれる、白熱した試合を見させてくれた。

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武蔵台高等学校 スタメン
GK 1 吉本 雅哉(C)
DF 2 小山 竜之介 3 立山 大地 4 窪田 琉希 15 米田 大翔
MF 7 豊福 琢真 8 安達 栄太郎 10 田嶋 汰希 17 中村 孝平 18 松下 航大
FW 9 甲斐 理人

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東海大学付属福岡高等学校 スタメン
GK 1 李 到烔  
DF 2 高橋 輝 3 中山 駿 4 早川 峻央 
MF 6 工藤 和真 8 山根 優汰 14 永江 青渚 22 甲斐 翔逹
FW 5 前田 光 10 徳山 碧(C)11 小川 真尋

試合序盤、攻勢に出たのは武蔵台だった。
前半5分、右スローイングから17番中村選手がミドルシュートを放ち、積極的にゴールを目指すと、16分にも敵陣でパスカットした10番田嶋選手もミドルレンジからシュートを打つが、東海の守護神
李選手が一度は前に弾くもしっかりキャッチ。
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しかしその1分後、田嶋選手が左サイドをドリブルで持ち込み、中に折り返すと、8番安達選手のシュートは惜しくも左に外れ、決定的な先取点のチャンスを武蔵台は逃してしまった。
ここまで、シュート1本に抑えられていた東海も反撃に出るが、武蔵台の両センターバック、3番立山選手、4番窪田選手がことごとくクロスを弾き返す。
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中央突破を図ろうとしても、出足の良いディフェンスにあい、なかなか決定機を作り出せずにいた。
武蔵台の勢いは続き、追加点が生まれてもおかしくない状況が続く中、東海は流れを引き寄せられない展開に、前半33分、最初のカードとして、12番大賀選手をピッチに送り込む。
すると僅か4分後、大賀選手は最初のプレーで、ベンチの期待に応えてみせた。 
前半残り時間も僅かになり、武蔵台に一瞬の隙が生まれた時、敵陣で8番山根選手がボールを奪うと、
ディフェンスの間にスルーパスを通すと、大賀選手が見事に裏を取り、迷いなく右足を振り抜くと、ここしか無いというゴール右隅に蹴り込み、東海が苦しみながらも先取点を奪う事に成功。
前半はこのまま終了し、1ー0東海リードで終える。
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前半互角以上の戦いを見せていただけに、悔やまれる時間帯に失点をしてしまった武蔵台。 
後半、どの様な形で反撃に出るのか?!と思われたが、そんな心配をよそに、後半すぐさま試合を振り出しに戻す。
後半開始のキックオフと同時に、相手守備陣に猛然とプレッシャーを掛けると、相手のミスを誘いボールを奪取。7番豊福選手のスルーパスに反応した、9番甲斐選手が抜け出すと、冷静にゴール右隅に流し込み、武蔵台が同点に追いつく。
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勢いを取り戻した武蔵台は8分にも、右スローイングから、ペナルティーエリアに侵入した10番田嶋選手が放ったクロスが、東海の選手に当たり、あわやオウンゴールかと思われたが、惜しくもクロスバーに弾かれ、逆転ゴールとは成らず。 
ヒヤリとさせられた東海だったが、これで闘志に火がついたのか、武蔵台ゴールに襲い掛かり続ける。
15分、右サイドからのクロスに、逆サイドから走り込んだ11番小川選手が強烈なシュートを放つが、武蔵台のゴールキーパー吉本選手が至近距離にも関わらず、見事に両手でブロックし、ゴール外に弾き出す。23分には、ゴール前の混戦から放たれた12番大賀選手のシュートを、体勢が逆のまま足を伸ばしてブロック。34分にも、5番前田選手の決定機をセーブし、ゴールを死守し続けた。
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両チーム勝ち越しゴールが奪えず、アディショナルタイムの4分に差し掛かった時、東海がペナルティーエリア外でフリーキックのチャンスを得るが、サインプレーから最後は4番早川選手がミドルシュートを放つも、惜しくもゴール上に外れ、80分では決着が着かず、延長戦に突入した。

延長戦に入ると、さすがに伝統ある強豪校。そして幾多の修羅場をくぐって来た東海が、底力を見せつけた。
延長前半8分、ゴール前に7番山川選手が送り込んで来たボールに、ここまで凌いで来た武蔵台守備陣に連携ミスが生まれ、その僅かな隙を突いた11番小川選手が先にボールに触りシュートを放つと、無人のゴールに吸い込まれ、ついに東海が勝ち越しに成功する。
延長後半5分には、4番早川選手が落ち着いてペナルティーキックを決め、終了間際にも途中出場の9番森木選手にゴールが生まれ4−1となり、試合はこのままタイムアップ。
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公立校ながらもここまで勝ち上がり、強豪相手に怯まず戦った武蔵台高等学校の善戦も実らず、初戦の難しさに直面しながらも、最後は東海大学付属高等学校が勝利し、四回戦に駒を進めた。 
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