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各都道府県の選手権大会出場校が決まる中、準決勝、そして決勝が控えている福岡県。
選手権の初戦の対戦相手も愛工大名電(愛知県代表)と決まったが、選手権と平行して各リーグ戦も戦わなければ行かず、なかなか厳しいスケジュールとなっている。
選手達にとっては、気の抜けない時間が続くが、この苦しい戦いを勝ち抜いてこそ、激戦区福岡県の代表校とも言える。
準決勝に残った4校全ての、直近のリーグ戦には残念ながら足を運べないが、その内の1校、九州国際大学付属高校(以下。九国)が戦った、サガン鳥栖U-18(以下、鳥栖)との試合をレポートする。

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九州国際大学付属高校 スタメン
GK 1 木下 魁人
DF 2 稗田 凌太(C)3 宮本 武 4 吉田 晃 5 花田 周勇 
MF 6 阿比留 将栄 7 尾木 滉 8 高月 海 14 森永 将斗 
FW 9 吉田 直樹 11 坂下 快

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サガン鳥栖 Uー18 スタメン
GK 1 板橋 洋青
DF 4 松井 直人 15 永田 倖大 19 中野 伸哉 26 安藤 寿岐
MF 6 盧 泰曄(C) 7 西田 結平 
FW 11 相良 竜之介 13 竹内 聖來 14 兒玉 澪王斗 17 田中 禅 

4日後の選手権予選準決勝、筑陽学園高校との一戦を控えている九国。プリンスリーグ九州でも3位と、プレミアリーグ参入戦も狙える好位置の為、どういう位置づけ、そしてスタメンで、今日の鳥栖との試合に挑むかに注目したが、スタメンには2週間前の選手権予選、希望が丘高校戦と同じメンバーの顔が並んだ。
ここまで無敗の、ぶっちぎりでの優勝を決めている鳥栖相手に、九国は守備意識を高くして入って行った。
しっかり2列のブロックを作って来る九国に、鳥栖は早いパス回しとコンビネーションで攻め込む。
開始4分、最終ラインの4番松井選手から右サイドの26番安藤選手、そして14番兒玉選手とボールを繋ぐと、兒玉選手が縦の突破からゴール前に折り返す。ペナルティーエリアに入って来た、13番竹内選手がしっかり合わせるが、惜しくもシュートは左に外れてしまう。
九国にボールが渡っても、最終ライン、中盤でも競り勝ち、押し込む時間が続いた鳥栖は、18分にも、中盤でルーズボールを拾うと右に展開。最後はクロスに、7番西田選手が合わせるが、惜しくもミートせずシュートは右へ。
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ここまで、攻撃らしい攻撃を見せていなかった九国も、19分、21分と、鋭いカウンターから、14番森永選手がチャンスを迎えるが、鳥栖ゴールを脅かすまでには至らず。
29分には鳥栖の17番田中選手のヘディングシュート。31分にはセットプレーからチャンスを作られ、九国としてはヒヤリとさせられた場面もあり、前半無得点で凌げるのかと思われたが、そんな思いとは裏腹に、前半38分、しっかりとワンチャンスをモノにし、九国が先取点を奪う。
鳥栖の攻撃を跳ね返し、しっかり中盤でボールをキープすると、左サイドの11番坂下選手にボールが渡る。得意のドリブルで、深い位置までボールを運んだ坂下選手から森永選手、そして最後7番尾木選手とボールが渡ると、尾木選手は鳥栖守備陣のマークを交わし、ゴール右隅にシュートを決め、九国が試合の均衡を破るゴールを奪った。
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後半に入ると一転、試合は九国ペースで進んで行く。
開始2分、右サイドで2番稗田選手とのパス交換からペナルティーエリアに進入した、森永選手がゴール右隅にシュートを狙うが、鳥栖のゴールキーパー板橋選手がしっかりキャッチし、追加点を許さない。
追いつきたい鳥栖は、左サイドバックの19番中野選手から、右サイドの14番兒玉選手に展開。中へ切れ込み、最後は6番盧選手がシュートを放つも、九国も体を張ってブロック。ここで得たコーナーキックのチャンスも、15番永田選手のヘディングシュートはゴール上に外れ、なかなかゴールを奪えない鳥栖。
中盤でもボールを持てる様になって来ただけに、追加点が欲しい九国だったが、10分の坂下選手のシュートは板橋選手の正面を突き、12分のカウンターからの決定機も、7番尾木選手のシュートを、板橋選手が足でブロックと好セーブ。
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続けざまに攻め込む九国は、9番吉田選手の右からの折り返しに尾木選手がシュートを決め、ついにゴールかと思われたが、惜しくもオフサイドの判定。
後半15分過ぎから、鳥栖も再び押し込む場面が増えて行ったが、11番相良選手のシュートも九国のブロックの前に跳ね返されてしまい、僅か1点が重くのしかかる。
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対する九国も、途中出場の10番米山選手が、28分、31分と、絶好の追加点のチャンスを迎えたが、15番永田選手、ゴールキーパー板橋選手がピンチを凌ぎ、ここまで16試合戦って、僅か5失点の堅守で、2点目は許さなかった。
それでも、九国が最後の最後まで集中した守備を見せ、鳥栖の攻撃を無得点に抑え、試合はこのままタイムアップ。
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今後の選手権大会予選に向けて、価値ある勝利を収めた九州国際大学付属高校。
そして、同時刻にアウェイの日章学園戦に4-1と勝利し、確実に本来の姿を取り戻した筑陽学園高校。27日、この両校が決勝進出を賭けた一戦は、本城陸上競技場で17時キックオフされる。
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