「高円宮杯 JFA Uー18 サッカープレミアリーグ 2019 WEST」を戦い終えた、アビスパ福岡U−18の井上 孝浩監督。石井 稜真選手、伊藤 智央選手、森山 公弥選手、藤原 尚篤選手、松田 知己選手、谷川 麟太朗選手、鷹巣 直希選手のコメントです。

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井上 孝浩 監督
Q 降格になりましたが、選手達は最後まで戦い、勝利でリーグ戦を終えました。
「最終節は今まで戦って来た17試合での自分達の力で、自分達で追い込んでしまった事だと、自覚しています。1試合で、何かが決まらないのがリーグ戦で。トーナメントとは違う事を理解して、リーグ戦の戦い方を小学生の時から、昇格する為、残留する為、優勝争いを含めてそういう文化が、小学生の時から培って行っているかどうか? 僕ら指導者が、そういう文化をどれだけ、選手達に伝えれていたかどうか? 今後しっかり実行して行かないと、勝ち点が一緒でも、上に残るチーム、落ちるチーム。そういう差が出てしまうと思います。
最後は意地を見せたというか、強豪のサンフレッチェに対して勝利するっていうのは、非常に難しい事で。前期は2-6で大敗している相手ですから。その難しい相手に、先に2失点してしまいました。0-2で前半途中までの状況から、この競り合いを勝てたっていうのは、彼らの頑張りだし。
1、2年生にとっては、この姿を目に焼き付けて。この様な、良い試合をこれから続けてやって行ける様に、して行かなければと思っています」

Q 最後に、選手達に伝えた事は何ですか?
「3年生に対しては、ピッチに出てる選手、出ていない選手。色んな立場の選手がいましたし。途中から入った谷川なんて(18 谷川 麟太朗 選手)、ずっと怪我で試合に出ていなくて。まさかこんなに長く、プレミアの試合でプレーするなんて、誰も想像出来なかったほどです。
でも、この3年生が1年間やって来た事は、現状で言えば甘さがあったり、徹底出来なかった事で、自分達が招いた事であると伝えました。逆に終盤戦で、下の後輩達に伝えて来たっていう事は、1,2年生は来期しっかり継承して行かなければならない。
この悔しさを僕らスタッフは、逆に5年後、10年後、二度とこういう思いを選手達にさせない様に、強いアビスパを作って行く事を誓うと、みんなに伝えました」

FW 9 石井 稜真 選手
Q 今日の試合、どういう思いで挑みましたか?
「残留する為には、自分達は勝つしか無いって事で。出ない人の分、サポーターの方の全部の想いを、みんなで、ピッチで全部出し切ってやろうと、試合に入りました」

Q 試合に勝ちましたが、降格という結果で、リーグ戦が終わりました。
「今日の試合に関しては、今までで最高の試合が出来たと思っていますし、たぶん逆転勝ちも、今季初だと思うので。失点した時は、正直慌てましたが、早い時間に1点返せて、全員でもう一回戦おうと、頑張ってやれたと思います」

Q 来期はプリンスリーグでの戦いですが?
「自分達2年が、このプレミアで戦った2年間を、下の代に残さなきゃ行けないと思いますし。プリンスでも色んな経験が出来ると思うので、しっかり自分達で成長して行きながら、1年で復帰出来る様に、自分が引っ張って行ける様に、やっていきます」

Q プリンスリーグでも、得点王になってくれますよね?
「もちろん、狙って行きます」

DF 6 伊藤 智央 選手
Q 広島を意識した、フォーメーションに見えましたが?
「広島が3-4-3だから、それに合わせてこっちも3-4-3でやって、右側に自分が入った。1対1で負けないっていうのが、今日は大前提にありました」

Q 先に2失点しましたが、最後まで体を張った守備で、逆転勝利を呼び起こしました。
「自分の特徴は守備だと思うので、攻撃陣が点を取ってくれるのを信じて、自分はやっていました。
さすがに0-3になると、追いつくのも厳しくなるので、出来るだけ1点差以上引き離されない様に。そこでどれだけ粘れるかっていうのも、監督からも言われていたので、1-2の状況を長く続けられたので、こういう逆転勝ちが出来たと思うので、守備の部分で最後まで体を張れたのは、良かったと思います」

Q 良いことも悪いことも、色々あった一年でした。
「最初はスタメンでずっと出てたんですけど、Jユースからメンバーにさえも入れなくなった。そこで監督からも、自分の課題である、ボールをキープするって所で、簡単に蹴ってしまって、相手に渡してしまっていた。今日はセレッソ戦以来の試合で、今まで出ていなかった分、自分を高めて挑めたと思うし、少しは良さを出せたと思いますので、来年に繋げて行けたらと思っています」

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DF 5 森山 公弥 選手
Q 今の率直な気持ちは?
「本当に勝って終えられて、ちょっと良かったと思えた気持ちもあったんですけど・・・。今は悔しいという気持ちしかありません」

Q 色んな事があった、今シーズンでしたが?
「こういう試合が最初から出来ていれば、当然結果も違うと思いますし。もっと直希君(鷹巣選手)海人君(渡辺選手)だけじゃなくて、僕ら2年生がもっと押し上げて行かなきゃいけなかった事が、大事だったんだなと感じています」

Q 来期の舞台はプリンスリーグに変わりますが?
「自分達がまとめていかないと、チームっていうのは出来て行かないので。別にプリンスリーグだからと言って、簡単な試合が続く訳ではないので。本当にプレミアと同じ位、しっかり集中して、声を掛け合ってやって行かないと、勝ち点は取れないので。全員でやって行きたいと思います」

MF 38 藤原 尚篤 選手
Q 試合を終えた感想をお願いします。
「試合前も、勝つしか無いって分かっていたので、引かずに前から行けた。それがはまって、勝つ事が出来たので良かったと思います」

Q 試合には勝ちましたが、降格という結果に終わりました。
「自分達は勝って、あとは愛媛に頼むって感じだったんですが、引き分けに終わってしまったみたいなので。悔しいんですけど、3年生中心に一体感持って最後は戦えて勝ったので、そこは良かったと思いたいです」

Q プレミアリーグを1年間戦っての感想は?
「1年生で出て、あまり1年生では経験出来ない事が、たくさんあった。自分としても成長出来たリーグでしたし、課題もあったんですけど。そういう所は来年のプリンスリーグとかで、その課題を克服して、またプレミアに戻って来られる様に、頑張りたいと思います」

Q 来年は2年生ですが、チームの中心に居て欲しい存在ですが?
「来年1年で、プリンスから簡単に戻ってくるのは難しい事だとは思いますけど。来週から直ぐに練習もあるので、この悔しさをバネに、しっかり練習を重ねて、プリンスリーグで優勝出来る様に、頑張って行きたいと思います」

FW 8 松田 知己 選手
Q 今の気持ちを聞かせて下さい。
「今年ずっと勝っていなくて。残留の為にも、絶対に勝たなきゃいけない試合で、勝てたのは良かったけど。今までの結果から残留出来なくて・・・、悔しいです」

Q 今年のリーグ戦はどうでしたか?
「去年よりは、個人の能力とかは劣っていたけど、みんなでチーム1つになって、最後は勝ち点を拾えたので、そこは良かったです」

Q 下級生達には、来年どんなシーズンにして貰いたいですか?
「来年は上手い選手も多くて、稜真(石井選手)だったり、公弥だったり(森山選手)、今出ていた選手達が中心となって、引っ張っていってくれると思うので。来年は、プレミアにもう一度上げてくれると信じています」

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MF 18 谷川 麟太朗 選手
Q 大きな怪我を克服しての、リーグ戦出場だったようですね。 
「2年生の終わりに膝を手術して、11ヶ月ぐらいリハビリ生活でした。夏に復帰して、Jユースからベンチに入れる様になりました。正直怪我した時は、もうプレミアには出れないのかな。3年間出れずに終わるのかなって、思った時がありました。本当に支えてくれる仲間、親やコーチの声掛けが無かったら、たぶん途中でやめていたと思います。
でも仲間が居て、その仲間が声を掛けてくれたので、何とか続ける事が出来て、最後ベンチに入れて、試合にも出れたので、それだけが本当に嬉しくて・・・。
最後の涙は、本当に味方への感謝と、自分に関わって下さった方々への感謝で、自然に溢れて出てきたものだったと思います」

Q アビスパでの選手生活は、いかがでしたか?
「自分の中では辛い事のほうが多くて。高校になってからも、全然試合に出れなくて。ずっと3年間辛かったんですけど、小学3年生の時からスクールにいたので計10年間、アビスパに居るので自然に愛着は湧きますし。本当に自分が出ていなくても、心からチームに勝って欲しいと思えていた。
10年間、このフットボールセンターで成長出来て、本当に幸せでした」

Q これからも多くの選手達が、同じ悩みに直面すると思いますが、アドバイスがあるとすれば?
「苦しい事の方が多いと思いますけど、そこに仲間が居るので。部活と違って人数は少ないので、クラブの方が、一人一人の繋がりは強いと思うので。辛くても、アイツが居るから頑張れる、みたいな。
アイツと一緒に居るのが楽しいからっていう理由でも良いので、3年間頑張る。頑張って続けて来た結果、無理だと思っていた自分も、最後試合に出れたんで、嬉しかったです。
どんなに辛くても、傍に仲間が居る。そして支えてくれる親が居るってことを、しっかり意識すれば、上手く行かなくても、自然に続けていけると思います」

DF 3 鷹巣 直希 選手
Q 終わった感想を、お願いします。
「始まった時から自分達の代は、弱いっていうのを結構言われていた。それでも目標は5位でしたけど、それ以上行こうって話していた。でも、チームの弱い部分とかあって、今年も残留争いになってしまった。自分達の代で落としてしまったのは、悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです」

Q 途中からキャプテンとして、チームを引っ張って行きました。
「ここまで結果を出せなかったのは、自分がチームに一体感をもたらせてあげられなかった責任でもありますし。3年が、まだ残りの試合がある段階で、気を抜いてしまっていた部分もあったと思う。
でも自分からキャプテンが代わって、そこからみんなも自分の事も意識してくれる様になったし、3年全員が勝ちに向かってやって行った。このまま自分が落ち込んだままじゃ、チームに迷惑を掛けてしまうので残り2試合、キャプテンではなくなったけど、今まで以上のプレーを出して、残留に貢献しようと思っていたんですけど・・・。結果的に残留出来なかったんで、そこは自分の責任だと受け止めています」

Q 今日の試合は、下級生達に色んなモノを残せたと思います。
「今日の試合の勝利は、色んな意味でデカイと思っています。この3年間、プレミアで戦って来た結果が、今日の勝ちに繋がっていると思う。1、2年生は、自分達よりも個も強くて、良い選手ばかり居るので、また面白いサッカーを見せてくれると思うので。
来年はプリンスでの戦いですけど、1年でプレミア参入戦に来てくれると思う。自分は大学でサッカーを続けるんですけど、そこから、みんなを応援して行きたいと思っています」
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