熱戦が繰り広げられた春日公園競技場を足早に後にし、JRで春日駅から赤間駅に向かった。宗像市にあるグローバルアリーナで行われる『第31回 九州クラブユースサッカーU−18大会選手権大会 準決勝 V・ファーレン長崎Uー18×アビスパ福岡U−18』の取材の為にである。
最初は高校選手権と日付が被っていたので、行くのを躊躇っていたが、キックオフ時間も夕方。それに決勝には行けそうに無いので、ここは少し無理をしてでも、今年は減ってしまったアビスパ福岡U−18の取材をするべく、決意に至った。
それに、毎春楽しみにしていた「サニックス杯」も今年は中止に追い込まれたので、あの雰囲気を思い出したかったのもある。
少し話が脱線してしまったが、試合のレポートに戻そう。

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V・ファーレン長崎Uー18 スタメン
GK 12 首藤 光翼
DF 2 本川 青空 14 川本 将央 18 長塚 陽
MF 6 小西 龍馬 7 鍋島 暖歩 10 五月田 星矢©️ 23 安部 大晴
FW  8 辻丸 陸斗 13 中島 聖翔 15 藤本 翔

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アビスパ福岡Uー18 スタメン
GK 21 中村 成吾
DF 3 小泉 慎二 5 森山 公弥©️ 6 伊藤 智央 17 砂川 海人
MF 7 後藤 佑太 8 牛鼻 世波 10 藤原 尚篤 13 石橋 翔太
FW 9 石井 稜真 18 山根 顕星

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昼間の春日公園球技場と打って変わって、肌寒かったグローバルアリーナ。それでも両クラブの選手達の勝利への気迫で、ピッチ上は熱い戦いが繰り広げられた。
試合序盤は、トップチームへの昇格が内定している10番五月田選手を中心にゲームコントロールし、V・ファーレン長崎(以下、長崎)ペースで進む。6分、15分と立て続けにコーナーキックのチャンスを掴むが、この日ゴールマウスを守る中村選手の好セーブに防がれ、ゴールを割れない。
我慢の時間帯を凌いだアビスパ福岡Uー18(以下、アビスパ)は16分、エースがワンチャンスをしっかりとモノにする。後方から右に大きく展開され、ラストパスを受け取った9番石井選手。最初のシュートは長崎のゴールキーパー首藤選手にブロックされるが、弾かれたボールを押し込み、アビスパが16分先制に成功する。
その7分後にも追加点を奪うアビスパ 。左コーナーキックは一度クリアされるが、再度10番藤原選手がゴール前に上げると、こぼれ球を石井選手が押し込み、2−0と点差を広げた。
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このままでは終われない長崎も34分、アビスパの右サイドを突破すると、ゴール前の折り返しに13番中島選手がしっかり合わせ1点を返す。
流れは長崎に傾いたが、最後の所はしっかり守り抜いたアビスパ。すると40分、左からのスローイングから、13番石橋選手が針の穴を通す様な、矢の様な鋭いパスを右サイドに送ると、フリーだった10番藤原選手が豪快にシュートを決め、再度点差を広げて前半を終えた。
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後半序盤はアビスパペースで進み、何度か決定的なチャンスを迎えるも、ゴールキーパー首藤選手を中心に必死のディフェンスで防ぐ長崎。それでも57分、相手のスローイングを高い位置でボールを奪取するとパスを繋ぎ、9番石井選手のポストプレーからラストパスを受けた7番後藤選手が、トップスピードでペナルティーエリアに侵入しシュートを決め、4−1とさらに点差を広げる。
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思う様に攻撃の形が作れなかった長崎も79分、1点を返し残り時間に望みを繋ぐ。左からのクロスのこぼれ球を拾った10番五月田選手が、豪快にゴール右隅にシュートを決め4−2に。
息を吹き返した長崎の猛攻に、全員で必死に凌ぐアビスパ。苦しい時間だったが、何とか長崎の反撃を2点で抑えタイムアップ。
勝利したアビスパ福岡Uー18が決勝に駒を進め、サガン鳥栖Uー18と九州No.1の座を賭け激突する。
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