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全国でも注目の『第99回 全国高校サッカー選手権 福岡大会』も、いよいよ準決勝。優勝の可能性は4校に絞られた。場所は決勝も行われる、福岡市博多区にあるアビスパ福岡のホームベスト電器スタジアム。11時にキックオフされたのは、新人戦で優勝を果たした九州国際大学付属高等学校(以下、九国)対、前年度覇者の筑陽学園高等学校(以下、筑陽)。昨年の準決勝でも、本城陸上競技場で激突し、雨のナイトゲームという過酷な条件の中、両者一歩も譲らず延長戦に突入し、筑陽学園が勝利を収め、そのままの勢いで優勝まで上り詰めた。
プリンスリーグ九州でも、1点を争う熱戦を繰り広げ、実力は拮抗している。お互い手を知り尽くした両校だけに、どんな試合が繰り広げられるのか楽しみにしていたが、プライドを賭けて闘う両校の選手達の前に、敵味方無しに、多くの感動を与えてくれる名勝負が待っていた。

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九州国際大学付属高等学校 スタメン
GK 1 立石 爽馬
DF 2 石本 渉 3 磯谷 駿 4 磯崎 碧 5 三宮 陸矢
MF 8 川西 翼 14 森 喜大©️16 辻澤 賢
FW  9 西川 大貴 11 田吹 光翼 25 谷口 幹太

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筑陽学園高等学校 スタメン
GK 1 石橋 一真
DF 2 長濵 昇太朗 3 緒方 孝起 4 中島 翼 5 大塚 剣士 19 木京 孝太
MF 8 北野 真平 9 喜連川 友哉 13 田口 遥大 
FW 7 岩﨑 巧 10 大嶋 遥人©️  

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試合序盤、攻勢に出たのは九国。この日スタメンの25番谷口選手と8番川西選手が攻撃を牽引し、チームに勢いを与えて行く。9分、谷口選手のキープから、パスを受けた川西選手が裏に抜けるも、ここは筑陽のゴールキーパー石橋選手が勇気を持って飛び出してクリア。その2分後には、谷口選手がヘディングシュートを放つが、左へ外してしまう。対する筑陽は前試合から3人を入れ替え、左サイドバックが主なポジションだった5番の大塚選手をボランチに起用し、先ずはしっかり守備から試合に入っていたが、九国の攻撃をしっかりといなすと、反撃に打って出る。
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19分、左サイドから出た8番北野選手の絶妙なパスに抜け出した7番岩﨑選手がゴール前に折り返すも、九国守備陣も何とかクリア。23分、26分には大塚選手、北野選手のミドルレンジからシュートを放つが、相手ブロックに阻まれ、ゴールを割れない。流れを引きも出したい九国も30分、サイドで仕掛け続ける11番田吹選手のクロスに、25番谷口選手が頭で逸らし、逆サイドから9番西川選手が詰めるも、筑陽守備陣が辛うじてクリア。その1分後には、右コーナーキックのチャンスを得ると、ファーサイドで187センチの高身長、5番三宮選手が頭で合わせるも、惜しくも左へ外してしまう。
アディショナルタイムに入って、右からのロングスローのこぼれ球を、筑陽の7番岩﨑選手が思い切り良くシュートを放つが、九国のゴールキーパー立石選手の正面。ここで前半終了のホイッスルが吹かれ、あっという間の前半は、両者一歩も譲らずにスコアレスで終えた。
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後半頭から勝負に出たのは九国。谷口選手、川西選手に代え、10番堀金選手、13番吉田選手を投入し、チームに得点を奪えメッセージを送った。すると後半開始から2分後、九国に待望の先取点が入る。右からのスローイングから、11番田吹選手がゴール前にクロスを送ると、筑陽ディフェンダーの必死のクリアが後方から来ていた9番西川選手の足元へ。このビッグチャンスを冷静に、そして豪快にシュートを突き刺し、欲しかった先制点が九国に入る。
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試合の均衡が破れ、これからどんな試合展開が待っているのかと考える間もない3分後に、今度は筑陽が同点ゴールを直ぐ様奪い、試合は振り出しに戻る。この日スタメンに抜擢され、左サイドバックで攻守に躍動していた3番の1年生鳥越選手のクロスに、ゴール中央で待ち構えていた10番の大嶋選手。相手ディフェンダーに厳しいマークをされながらも、難しい体勢の中からへディングシュートを逆サイドのコースに決め、筑陽が1−1の同点に追いつく。
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追いつかれた九国は15分、右コーナーキックのチャンスを立て続けに得るも、3番磯谷選手のヘディングシュートを、筑陽のゴールキーパー石橋選手が左手一本で防ぐビッグセーブに防がれ、2点目が奪えない。筑陽も試合終了間際、相手ゴール前の混戦から、19番木京選手がシュートを放つも、九国の立石選手も正面でガッチリキャッチし、勝ち越しゴールを許さない。
ピッチに立つ者がプライドを背負い、誰一人闘うのも、走り切る事も止めない試合は、規定の80分プラスアディショナルタイムでも決着が付かず、10分ハーフの延長戦へと突入した。
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延長前半30秒、九国の13番吉田選手のパスを受けた、10番堀金選手がシュートまで持って行くも、石橋選手が体を張ってブロック。2分には、今度は筑陽の10番大嶋選手のパスに抜け出した、7番岩﨑選手シュートを放つも、立石選手の好セーブの前に防がれ、勝ち越しゴールとは成らず。チャンスを逸したかに見えたが、これで得た右からのコーナーキックのチャンスに、途中出場の22番綿貫選手が混戦の中からボールを押し込み、筑陽が2−1と勝ち越しに成功する。
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追い込まれたかに見えた九国だったが、瞬く間に同点に追いついてみせる。88分、途中出場の15番岩熊選手が左サイドで相手を振り切り、ゴール前に折り返すと、中央で待ち構えていた13番吉田選手の右足から放たれたシュートはゴール右隅に突き刺さり、チームを救うゴールで2ー2の同点に追いつく。
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先が全く読めない試合展開。延長後半10分でも譲らない両校の対決は、延長戦でも決着が付かず。ついにPK戦へと突入した。
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九国の一本目を、ゴールキーパー石橋選手がストップさせリードした筑陽だったが、3本目を左ポストに弾かれイーブンに。6本目を立石選手がキャッチし、優位に立った九国。6人目のキッカー10番の堀金選手が冷静にゴールを決め、長い死闘にピリオドを打った。
連覇を狙い、今大会に入って1戦1戦強い筑陽に戻って来ていたが、準決勝でその目標は惜しくも途絶えた。
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昨年の雪辱を果たした九国がPK戦の末勝利し、4年振りの決勝戦へ進出。10年振りの優勝へ、あと1つと迫った。
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