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止めっていた時間が再び動き出し、仲間達と目指した最後の目標へ。
『第99回 全国高校サッカー選手権 福岡大会』も、いよいよ決勝の日を迎えた。決勝へは、4年ぶりに進出した九州国際大学付属高等学校と、8年連続進出ながらも、昨年決勝で涙を飲み、7連覇を逃した東福岡高等学校。
今年の新人大会準決勝では九州国際大学付属高等学校(以下、九国)が勝利し、10月のスーパープリンスリーグ九州では東福岡高等学校(以下、東福岡)が勝利と、今年は互角の戦いだった両雄。
1点を争う好ゲームとなり、延長戦も見えていた熱いバトルは、最後の最後にドラマティックなエンディングが待っていた。 

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九州国際大学付属高等学校 スタメン
GK 1 立石 爽馬
DF 2 石本 渉 3 磯谷 駿 4 磯崎 碧 5 三宮 陸矢
MF 14 森 喜大©️ 16 辻澤 賢
FW  9 西川 大貴 10 堀金 峻明 11 田吹 光翼 13 吉田 晃盛 

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東福岡高等学校 スタメン
GK 1 原 勇輝
DF 2 森川 英智 4 野口 明 5 左座 侑眞 13 本田 良輔
MF 7 青木 俊輔 8 岩井 琢朗 10 上田 瑞季©️11 遠藤 貴成 16 松永 響
FW  20 日高 駿佑
 
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東福岡は長野選手が欠場し、8番岩井選手がスタメンに。九国はベストメンバーで挑んだ決勝。定刻通り11時50分に運命のキックオフの笛が吹かれた。
試合開始からボールを持ち、九国ゴールに襲い掛かる東福岡。開始2分に立て続けにコーナーキックのチャンスを得るが、活かす事が出来ずに、逆に九国にカウンターを受けるが、9番西川選手のシュートをゴールキーパー原選手がしっかりブロックし、チームのピンチを防ぐ。
しっかりブロックを敷いた守備から、縦に早い攻撃でゴールを目指していた九国。すると7分、早くもビッグチャンスが訪れる。右コーナーキックのチャンスを得ると、2番石本選手は遠いサイドで待ち構えていた13番吉田選手へボールを送る。ワントラップからシュート体勢へと移行しようと瞬間、相手選手の足が掛かりペナルティーエリアボックス内で転倒。主審の笛が鳴り、九国はペナルティーキックのチャンスを獲得。キャプテンの森選手から託され、静かにボールをセットした吉田選手だったが、シュートはゴール左に僅かに外れ、先制のチャンスを逃してしまった。
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大ピンチを回避できた東福岡は、ここから猛攻を仕掛ける。11分には20番日高選手とのワンツーから、7番青木選手がシュートを放つが、これは惜しくもゴール上へ。持ち味であるサイド攻撃を仕掛け、引水タイムまでの21分間、3度のコーナーキックのチャンスを得るが、最後の所で体を張る九国守備陣の前に、なかなか良い形でシュートが打てない。38分には左コーナーキックのチャンスから、九国の守護神立石選手がパンチングでクリアするが、16番松永選手がヘディングシュートを放ち、ゴールに吸い込まれるかと思われたが、9番西川選手が正にラインギリギリの所でクリア。
アディショナルタイムの42分には、裏に抜けた11番遠藤選手にボールが渡り、チャンスかと思われたが、九国の4番磯崎選手が必死に戻って足を出し、決定機を阻止した。東福岡が押し込みながらも、集中力高い守備で跳ね返し続けた九国。 決勝戦にふさわしい戦いの前半は、両校無得点でハーフタイムを迎えた。
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後半に入っても、攻撃の手を緩めない東福岡。43分には左サイドで、7番青木選手と13番本田選手がワンツーを繰り返し、ペナルティーエリアに侵入を図ろうとするも、ここも4番磯崎選手の懸命なディフェンスの前に、シュートまで持って行けず。49分には、相手ゴール前で繋ぎながら、10番上田選手がエリア外から強烈なシュートを放つが、3番磯谷選手が顔面でブロックし、体を投げ出しゴールを死守する九国イレブン。 ゼロで抑えている間に、何とか先取点が欲しい九国だったが、56分に掴んだ右からのコーナーキックのチャンス。2番石本選手のボールはファーサイドに流れるが、13番吉田選手が柔らかいボールを折り返すと、10番堀金選手がヘッドで合わせに行こうとしたが、今度は東福岡の13番本田選手が頭同士をぶつけながらも、懸命にクリアし、この試合に賭ける熱い魂のディフェンスで、チームのピンチを救った。
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75分、相手ペナルティーエリア前でフリーキックのチャンスを掴んだ東福岡。10番上田選手のキックは壁に当たるが、それを拾った7番青木選手がシュート。相手守備陣に当たり、4番野口選手の足もとに流れシュートを放つが、相手に当たり左コーナキックに。このチャンスに野口選手がヘディングシュートを叩きつけるが、惜しくも右ポストに直撃。九国のキャプテン森選手が、このボールを懸命にクリアし、このピンチも九国は凌ぎ切った。
刻々と時間が過ぎ、1点勝負の争いは延長戦へと向かわれるかと思われたが、80分、ついにゴールが生まれる。準々決勝では2ゴール、準決勝では1ゴールと、今大会攻撃面で東福岡を牽引して来た11番遠藤貴成選手。右から左とボールを回し相手を揺さぶり、7番青木選手からパスを受けた遠藤選手。ペナルティーエリアから少し離れるように、九国守備網に隙間を作らせる様なドリブルで右サイドに流れると、右足から放たれたゴール外から巻く軌道の強烈なシュートは、ここしか無いというコースに突き刺さり、東福岡が終了間際に均衡を破る貴重な先制点を奪った。
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九国に残された時間は、アディショナルタイムの7分。最後の想いを託し、17番石松選手、25番谷口選手のフォワードをピッチに投入した江藤監督。最後の猛攻を仕掛けたが、ここまで1失点の東福岡の選手達の気迫ある守備の前に、同点ゴールを奪う事が出来なかった。 
87分、九国が最後にゴール前にあげたクロスが外に出た瞬間、試合終了を告げる主審の田代さんのホイッスルが、青空のベスト電器スタジアムに鳴り響いた。
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九州国際大学付属の粘り強い戦いに苦しみながらも、それ以上に苦しい一年間を過ごし、今大会に並々ならぬ想いで挑んでいた東福岡が1−0で勝利し優勝。2年ぶり21回目の全国大会への切符を掴んだ。 
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