色々あった2020年も、もうすぐ終わろうとしている。こんな一年になろうとは、誰も思わなかったはず。これまでの普通が当たり前じゃ無い事を知った一年。そんな苦労を味わないながらも、目の前の事から目を逸らさず、最後の選手権大会に仲間達と全力で戦った、高校サッカー戦士たち。
そんな彼らに、選手権大会、そして高校3年間の話を聞きに行きたくて、最後になるかもしれないインタビューを行なった。
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大塚剣士選手
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石橋一真選手

第一回は、連覇の夢は潰えたが、強豪としてのプライドを見せてくれた筑陽学園高等学校の大塚剣士選手と、2年生の石橋一真選手に話を伺った。
(インタビューは、感染対策を行いながら、無線などを使い、2m以上離れて行いました) 

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Q 選手権大会の感想をお願いします。
大塚 剣士選手(以下、大塚)「去年優勝して、2連覇が懸かっている状況で、筑陽学園サッカー部を2連覇させられなかったっていうのが、悔しい部分があります。けど、みんな全力でやってくれたと思うので、そこの部分で言ったら後悔は無いです」
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石橋 一真選手(以下、石橋)「自分は、去年の選手権はスタンドから見ていて、このピッチに立ちたいと思って、今年そのピッチに立てたことは嬉しく思っています。試合には準決勝で負けてしまったのですが、みんな一生懸命やっていたので・・・。悔いはあるんですけど、来年優勝して、3年生が行けなかった全国大会に、自分達が行こうと思っています」 

Q スーパープリンスリーグ九州では全敗で心配していましたが、その時の不調が嘘のように、強い筑陽の戦いを見せてくれました。どんな変化があったのでしょうか?
大塚「プリンス5試合やって、失点が減らないという部分で、チーム内でも守備力っていうのをフォーカスして練習に取り組んで行って。選手権でも、初戦の九州高校戦に失点してしまったんですけど、次の練習の時から失点をゼロにっていう部分で、最後の九国戦まで失点はしてしまったんですけど、その分点を取るって事で日頃の練習から、良い取り組みが出来たと思います」

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石橋「自分は後ろから見ていて、プリンスでは失点が続いて、チームとして苦しんでいたんですけど。選手権も結果としては、全試合失点はしてしまったんですけど、センターバックはじめ、みんなが守備の意識を強く持って、全体で守る事が出来たっていうのが、プリンスから選手権にかけての、自分は変化だと思います」

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Q 準決勝の九州国際大学付属戦、多くの1、2年生のスタメン。大塚選手もボランチでのプレーでしたが狙いは?
大塚「いつもは、真平(8 北野選手)と千太郎(20 瀬戸選手)がツーボランチで組んでいて、千太郎のセンスだったり、攻撃力は無いんですけど。九国戦では、長いボールが多くなるゲームだと思ったので、自分は攻撃というより、セカンドボールの回収の部分で取り組みました。真平が攻撃的だったので、自分は先ず守備でチームを助けられる様に、意識して試合に挑みました」

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Q 左サイドバックで出場した1年生の鳥越選手は、物怖じしないプレーを見せていました。下級生達のプレーは、どう見ていましたか?
大塚「普通だったらそこは3年生が出るべきなんですけど、経験が少ない1、2年生が選手権の舞台に立って、堂々とプレーしていたので、自分達も刺激を受けながら、試合をしていましたし、助けられる部分もありました。1、2年生にとっては、今年の選手権っていうのが、良い経験になったと思います」

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Q 失点→同点→勝ち越し→追いつかれるという、目まぐるしい試合展開でした。
大塚「失点してしまった部分は、1点目は仕方ないって思う部分もあって。先ず大嶋が同点ゴールを決めて、そこから良い流れのまま延長戦に入って、開始2分くらいで綿貫(22番)が逆転ゴールを決めた。そこから、しばらくはウチのペースだったと思うんですけど、試合の終わらせ方というか。自分達が小さいプレーばっかりしていて、自分達で苦しいプレーをして、失点してしまった。そこの、決めた後の部分が重要だったと思います」

石橋「自分が感じたのは、全ての入りが自分達が悪くて、ピンチが多かった。前半は、たまたま点を取られなかったってだけで、後半には点を取られた。入りが悪いから、相手に流れを持って行かれて、失点した後に、すぐに追いつけたのは良かったんですけど。延長の前半も入りが悪かったので、改善出来て、先に得点出来たのは良かったんですけど、その後にちょっとした事で、今までやって来た事、大きいプレーをするんじゃなくて、小っちゃいプレーばっかりしていて、そこでやられて追いつかれた。でもこれ以上失点してはダメだなって、自分は思って、味方にもっと大きなプレーをさせようと、意識してやった。危ない場面は、その後も何回もあったんですけど、チーム全体で守り切って、その後ゼロに抑えられたのは、良かったかなって思います」

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Q 延長戦を迎えて、チームで話しあった事は?
大塚「選手権は、上手いとかじゃなくて、やっぱり気持ちが無いと、相手に絶対負けるっていうのを、去年優勝して身に感じて、そこの部分をみんなで話して、去年も出ていた大嶋、岩﨑も含め、みんなで。やっぱり気持ちが無いと、準決勝からは勝てないので。みんな、気持ちのこもったプレーはしていたとは思うんですけど、その部分で九国に負けたのかなって、思います」

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Q PK戦に入った時、ベンチ前、ゴール横で石橋選手は寝そべっていましたが、何を考えていましたか?
石橋「あの時はですね、自分は味方のPKは見ていなかったんですけど、5本PKってあるじゃ無いですか。その5本を、どれだけ集中して出来るかってとこで、寝そべって、止めるイメージを浮かべながら集中して。こっちに飛んで止めた時に、どうなるかって。止めた後のイメージを、自分は浮かべていました」

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Q 大塚選手にとって、筑陽での3年間。高校サッカーはどうでしたか?
大塚「入学して、球蹴男児があったり、1年生大会とかあったりして、自分達の代の力が、どんな物かって分かった試合、大会であって。で、2年生に上がって、トップチームに付いて行く人もいたし、付いて行かない人もいた。その時点で先ず、2年生で意識の差っていう部分があって。3年生に上がった時に一緒のチームになって、そこで温度差が生まれて、練習に対する熱量っていうか、そういう部分が人それぞれ違ったので、そこを直していたら、もっと良かったのかなって、今は思います。高校サッカーは、本当に上手いってだけじゃ通用しない界で、気持ちが一人でも大きい方が、勝って行くっていう事を実感した3年間でした」

Q 石橋選手、大塚先輩はどんな先輩でしたか?
石橋「剣士さんは、チーム内でも良く声を出して、チームの雰囲気を盛り上げたり、チームが試合で苦しい時に、良く声を掛けて、みんなを鼓舞する様な、良い先輩だったと思います」

Q 大塚選手は、この後の進路は?
大塚「自分は、大学サッカーを関東の方でしようと思っています」

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Q 大塚選手、同級生、下級生へのメッセージ。応援して下さっている方々へメッセージを。
大塚「夏で引退した自分達の学年の人に、大嶋キャプテン、長濵副キャプテン、自分について来てくれて、本当に感謝しか無いですし。最後は準決勝で負けてしまって、ベスト4っていう結果に終わってしまったんですけど、応援席にいる3年生もいたんですけど、全国に連れてあげられなくて、本当にそこは申し訳ないって思っていて。1、2年生は、もっと日頃の練習から意識高く、熱い練習をして欲しいなって、思っています」

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Q 石橋選手、来年はどんな目標に、どんなチームでのぞみますか?
石橋「来年は、全国優勝っていう目標を立てているんですけど。その前に先ず、先輩が出来なかった、県優勝をしないと、全国には行けないので。先輩が見せてくれた練習よりも、もっと試合を意識して、バチバチしたり声を掛け合ったりして盛り上げて、一人一人が上手くなる様な練習をやって行けば、県優勝、全国優勝も、見えて来ると思います」
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