
8月に、4回目の『緊急事態宣言』が出された福岡県。日常生活も制限され、当然予定していた各リーグ戦も更なる延期が決定。私自身も2度のワクチン接種を終えて、やっと少し落ち着いた頃だった。
「高校サッカー選手権大会」の福岡県一次予選も終わり、二次予選へ挑む高校に足を運ぼうと思っていた矢先だっただけに、さすがに何とも言えない喪失感に襲われてしまった。

あれから約1ヶ月が経過し、先週から一部ではあるが再開された「高円宮杯 JFA U−18 サッカー プリンスリーグ 2021 九州」。
今節は有難いことに、1日2試合取材する事ができた。1試合目は、前節白星スタートを切った筑陽学園高等学校。2試合目は反対に、黒星スタートとなったアビスパ福岡U−18。
久々に見た2チームは、現状そのままを表す結果となった。

筑陽学園高等学校 スタメン
GK 1 石橋 一真©️
DF 3 平田 大和 4 緒方 孝起 5 鳥越 俊亮 18 大野 公瑛
MF 6 田村 駿 8 北野 真平 9 瀬戸 千太郎 22 山崎 遥人
FW 10 後藤 教太 11 杉森 隼人

日章学園高等学校 スタメン
GK 1 後藤 大輝
DF 3 新穂 海斗 4 工藤 珠凛 16 藏屋 明徹 20 宮本 大誠 5 芝 清人 19 藤本 晃士
MF 6 金川 羅彌 8 藤本 優希 9 橋 天飛磨
FW 7 葭岡 遥来 10 木藤 蓮苑©️ 28 田上 遼馬

前節2−1と逆転勝利を飾った筑陽学園高等学校(以下、筑陽)は、ホームにこちらも3−0と快勝した日章学園高等学校(以下、日章)を迎えた。
試合序盤は拮抗した時間帯が続いたが、徐々にペースを握って行った筑陽。インハイ予選決勝、前節と比べても若干スタメンは違っていたが、違う選手が出ても遜色が無い。どの選手も各場面で戦い、流れを引き寄せて行ったが、多くのセットプレー獲得するも、ゴールに結びつけられない。
19分、中盤でボールカットをすると、8番北野選手から18番大野選手とワンタッチで繋ぎ、スルーパスに抜け出した11番杉森選手がゴールに迫るも、惜しくもオフサイドの判定。

ここまで押され気味だった日章も、25分に設けられた飲水タイム後、徐々にペースを上げて行くと31分。敵陣でクリアミスを拾った28番田上選手がシュートを放つも、筑陽ゴールマウスに戻って来た石橋選手が右手一本で防ぎ、コーナーキックに逃げる。これで与えたコーナーキックのピンチも、しっかりとパンチングで防ぎ切り、日章に先取点を与えなかった。

前半終了間際、右コーナーキックから立て続けにチャンスを得た筑陽だったが、日章も全員が集中した守備で凌ぎ切り、前半は両チーム無得点で終了した。

良い試合運びが出来ているだけに、後半先に得点を奪えたらと思っていた矢先、筑陽に待望のゴールが生まれる。47分、ゴール正面でフリーキックのチャンスを得ると、キッカーの8番北野選手は直接狙うも日章守備陣に跳ね返される。しかしボールは、再度北野選手の足元へ。拾い直した北野選手は落ち着きはらった佇まいから、得意の左足を振り抜くと、シュートはゴール右隅に突き刺さり、待望の先取点が筑陽に生まれた。



反撃に出たい日章は55分に、11番前田、15番石﨑両選手を2枚同時投入し、66分にも13番松下選手をピッチに送り、徐々に攻勢を強め、ゴール前まで迫るものの、筑陽の堅い守備網の前に決定機を作れない。
このまま逃げ切れるのが筑陽の強みだったが、さすがはインハイ宮崎県代表の日章。81分、薄くなった右サイドのスペースを突き、7番葭岡選手のパスにオーバーラップした16番藏屋選手がゴール前に高速クロスを上げると、15番石﨑選手がしっかりと頭で合わせ、1−1と試合を振り出しに戻す。


残り時間も僅かだったが、両チーム最後まで勝ちを目指し、少しオープンな展開になり、ゴール前のシーンが多くなって行ったが、勝ち越しゴールは生まれず、勝ち点1ずつを分け合う結果となった。

久々に見た筑陽学園。例年リーグ戦では不安定な戦いが続くが、しっかりと選手権にはしっかりと照準を合わせて来る。今年も、春先は勝ちきれない試合もあったが、新たなシステム、新しい選手たちを次々と試し、確実にチーム力は上がって来た印象を覚えた。
選手権まで残り1ヶ月を切ったが、まだまだチームの伸び代は計り知れない。
