

毎週末、連日の熱戦が繰り広げられている『令和4年度 福岡県高等学校サッカー大会』。昨日の四回戦でベスト8が出揃い、今日の準々決勝4試合で、来週末行われる準決勝に進む4校が決まる。
準々決勝の4試合は全て福岡フットボールセンターで行われ、第1試合が11時。第2試合が13時にAコートとBコートに分かれて行われる運び。前日まで非常に非常に悩み、若い方は分からないだろうが、コピーロボットが本気で欲しいと思った。ツイッターで、AコートとBコートどちらに取材に行って欲しいか、本気でアンケートを取ろうとも思った。迷った挙句、新人戦以降1試合しか取材していない東福岡高等学校が対戦する、東海大学付属福岡高等学校戦。師弟対決となった九州国際大学付属高等学校対福岡大学附属若葉高等学校の試合が行われるAコートを、取材する事に決めた。
まさかその2試合が劇的で、暑さだけが原因では無いほどに喉がカラカラに渇き、久々に感じる体中を熱くさせる試合になるとは・・・。

先ずは第1試合、東福岡高等学校対東海大学付属福岡高等学校の試合を振り返る。

東福岡高等学校 スタメン
GK 1 戸成 晃大
DF 3 村上 龍之介 4 吉田 大晃 5 山下 裕太郎 13 秋 一星
MF 7 浦 十藏 8 田中 晃誠©️ 10 下川 翔世 19 西田 頼 20 對馬 陸人
FW 9 武谷 唯人

東海大学付属福岡高等学校 スタメン
GK 1 椛島 史隆©️
DF 2 小笠原 碧 5 梶 絋士朗
MF 3 堤 陽優 4 由見 太志 6 西久保 剛生 7 竹田 弘之介 10 久保 敬太
FW 8 中島 慧 11 木村 翔大 19 大森 裕介

前日の初戦となった四回戦、東福岡高等学校(以下、東福岡)は4−0。東海大学付属福岡高等学校(以下、東海)は2−1の逆転勝利と、勢いを持って迎えた準決勝。
先に仕掛けて来たのは東福岡。開始9分、左サイドでドリブルを仕掛けた7番浦選手が得た左コーナーキック付近のフリーキック。8番のキャプテン田中選手が上げたクロスで、ゴール前は混戦となるが、東海の守護神椛島選手を中心に体を張って凌ぎ、何とかクリアで逃れる。13分には右に展開し、20番對馬選手のドリブルで得たコーナーキック。ゴール前に上げたボールは椛島選手のパンチングに凌がれ、その1分後にも。左サイド深い位置からの、13番秋選手の折り返しに、ファーサイドにいた8番田中選手がシュートも惜しくも右に外れ、チャンスを活かせない。

押され気味だった東海も18分。巧みなフェイントで相手マークを剥がした8番中島選手が中へ切れ込みシュートも、東福岡の守護神戸成選手の正面。
飲水明け後も東福岡ペースだったが、30分過ぎからは東海に流れが。それでも球際の攻防が激しく、ゴールにさえ近づけさせないほどの中盤での凌ぎ合い。どちらも譲らず、一進一退が続いた前半の35分はあっという間に過ぎ、ハーフタイムを迎えた。



37分、右から大きく左へサイドチェンジをした東福岡。7番浦選手の折り返しに10番下川選手がコースを狙ったシュートを放つも、惜しくもゴール右に逸れてしまう。
その1分後に東海は、7番竹田選手が粘ってボールをキープすると、楔を受けた8番中島選手が振り向き様シュートを放つも、惜しくもゴール上へ。

前半の終盤辺りから東福岡の攻撃にも慣れ、徐々にボールを握れるようになった東海。この良い時間帯に、チームはもちろんの事、東海を応援する誰もが欲していた先取点が、キックオフから前線で誰よりもボールを追いかけた選手によって生まれる事に。45分、自陣からのパスに猛スピードで裏に抜け出した19番大森選手。その勢いのままペナルティーエリアに侵入すると倒され、ペナルティーキックを獲得。キッカーを務めた10番久保選手は、落ち着いてゴール右隅に蹴り込み、東海が待望の先取点を奪う。




追い掛ける展開となった東福岡は50分、55分、63分と立て続けに4人の選手を送り込み、同点、そして逆転を狙って来た。62分、左タッチラインギリギリでボールを受けた7番浦選手。自ら前にボールを送り、1人スルーパスで突破すると、ゴール前に折り返したボールに、途中出場の11番野田選手が合わせようとするが上手くミートさせられず、決定機を逃してしまう。

東福岡は個で打開しようとするが、東海も二人掛かりでボールを奪取するなど、終盤になっても集中力を落とさず。残り時間も僅かとなり、東福岡もここまでかと思われたが、ここから驚異の粘りで試合を振り出しに戻す。66分、右から7番浦選手がロングスローをゴール前に送ると、11番野田選手、5番山下選手とボールを繋ぐと、最後はファーサイドにいた3番村上選手が左足で流し込み、東福岡が土壇場で試合を振り出しに戻した。



全くの互角の戦いは1−1。アディショナルタイムの5分では勝負が着かず、10分ハーフの延長戦へと突入。延長戦に入ると、同点に追いついた東福岡が猛攻を仕掛けるが、シュートがクロスバーに嫌われるなど、勝ち越しゴールとはならず。試合直後からずっと走り続けた東海の選手達には、そこまで体力が残っておらず、強い精神力だけで戦うだけで精一杯。
合計90分。死力を尽くした戦いは延長戦でも決着が着かずPK戦へと委ねられた。
先行の東海が3−2で迎えた5人目のキッカー。3番堤選手がシュートを決めた瞬間、東海の勝利が決まり、長い戦いにピリオドが打たれた。



何度も、何年も。目の前に立ちはだかれていた東福岡高等学校を倒し、東海大学付属福岡高等学校が来週ミクニワールドスタジアムで行われる準決勝へと駒を進めた。
