令和6年7月25日(木)
『第48回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会』
グループステージ Dグループ第3日
柏レイソルU-18×アビスパ福岡U-18
19:00 キックオフ 会場 アミノバイタルトレーニングセンター宮崎 サッカー・ラグビー場
試合結果
柏レイソルU-18 1ー2 アビスパ福岡U-18
⚽️15分 ⑨ワッド モハメッド サディキ(柏レイソルU-18)
⚽️27分 ⑨前田 一翔(アビスパ福岡U−18)

大会に入って初の先制を許し、そして流れからのゴールも初めて許した。それでも、何故だか安心して見る事が出来た。不謹慎だと思われるかもだが、早い時間帯に先制する方が、何だか嫌な試合展開の様な気がしていた。このチームならそれでも勝てただろうが、追い掛ける方が今日の試合は良さそうに思えていた。

前日の休養日を挟み、グループステージ突破を懸けた第3戦がやって来た。福岡ほどひどくはなかったが、この日の宮崎も大気が不安定なせいで、朝と昼に急な雨が降り出していた。キックオフ時間にも雨のマークが出ていて、失点直後に降り出した雨はこの日一番の激しさだった。それでもその雨を悲しみの雨にせず、自らの実力で勝利を手繰り寄せ、試合が終わった頃には濡れた体も心地良さに変えさせてくれた。

引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるアビスパ福岡U−18(以下、アビスパ)。堅くなるどころか、キックオフから柏レイソルU-18(以下、レイソル)ゴールに襲い掛かる。
開始2分、右サイドで得たフリーキックのチャンス。10番楢崎選手がゴール前に送ったボールに、ファーサイドで受けた5番のキャプテン池田選手がシュートも、レイソルもしっかりブロック。その2分後の左コーナーキックから、32番ハナン選手がダイビングヘッドを見せるも、これはオフサイドの判定。8分には後方からのボールに抜け出して、9番前田選手がシュートまで持って行くも。レイソルのキャプテン、ゴールキーパー栗栖選手が正面でキャッチする。

12分にも自陣からカウンターを仕掛けたアビスパ。22番武本選手がシュートするも、レイソルもしっかり対応しブロック。こぼれ球を拾ったアビスパの28番中村選手が右へ展開し、15番井上選手が素早く送ったクロスに、ニアに飛び込んで来た9番前田選手がヘディングシュートに行くも、惜しくも右に。


ここまで予想以上の戦いで、レイソルを押し込んでいたアビスパ。しかし好事魔多しとも言うべきか、自らのミスから先に先制を許してしまう。ピンチを防ぎ、ゴールキックを得たアビスパ。ペナルティーエリアから繋げたボールを、相手のプレッシャーを感じたのか中途半端に前に蹴ったボールは思った以上に飛ばず。それを高い位置で拾ったレイソルは、ここがチャンスとばかりに攻め込んで来た。ゴール前に上げたボールは一度クリアされるが、再度拾い直し左に展開。ゴール前に送ったボールは、逆サイドからペナルティーエリアに進入して来た10番の戸田選手に渡り、ダイレクトで折り返される。中央で待ち構えていたのは、警戒していたフォワードの9番ワッド モハメッド サディキ選手。187センチの長身フォワードは、助走が無くても頭2つ出るほどの高さからのヘディングシュートを流し込み、勝利で逆転突破を目指すレイソルが先制に成功する。


激しい雨がピッチを叩きつけ、まるで天気がアビスパに試練を与えるかの様だったが、19分に向けられた飲水タイム後、その試練にも選手達は立ち向かって行った。
21分、右サイドを崩したアビスパ。ゴール前に折り返したボールに、フリーで入った22番武本選手がシュートもゴール上に外してしまい。絶好の同点機を逃してしまう。しかし27分、大会直前のリーグ戦から復調の兆しを見せていたエースが、悪い流れを断ち切る同点ゴールを奪う。右サイドで粘り強く奪ったボールが中央の10番楢崎選手に渡ると、一気に逆サイドに展開。左サイドでボールを受けた22番武本選手が裏のスペースに送ったボールは9番前田選手へ。相手ディフェンダー、ゴールキーパーも落ち着いて交わすと、無人のゴールへ流し込み、今度はアビスパのエースのゴールで同点に。試合は振り出しに戻る。


同点に追いつかれてしまったレイソル。勝つしかノックアウトステージに上がれないレイソルは、ここからアビスパゴールに襲い掛かる。29分ペナルティーエリアに進入し、ブロックに来るアビスパの守備陣を交わしながらボールを繋ぎ、最後は10番戸田選手がシュートもブロックされ、右コーナーキックに。31分には左コーナーキックのチャンスを掴むも、集中した守備を見せるアビスパゴールを破る事が出来ず。

後半に入って勢いを取り戻したアビスパの攻撃を凌ぎ、反撃に出るレイソル。ボールを回せるものの、なかなか良い形でシュートまで持って行けず、アビスパが守備でレイソルの時間帯も支配した。

相手の時間帯を凌いだアビスパ。勝ち越しゴールを目指し、怒涛の攻撃でレイソルゴールに攻め込むが、レイソルのキャプテンのゴールキーパー栗栖選手の再三の好守の前に防がれ、追加点がなかなか奪えない。そんなため息を連続で吐いてしまう様な状況の中、今大会中獅子奮迅のプレーでチャンスを生み、ピンチを摘んでチームを救っていたアビスパの10番が魅せてくれる。

「勝って、準々決勝進出を決めようと話していた」と試合後話してくれた楢崎選手。51分、左から武本選手のクロスを、ハナン選手、そして井上選手と味方が繋いでくれたボールを、魂を叩きつけるかの様に放ったシュートは、低い弾道でゴール左に吸い込まれ、チーム全員が待ち望んでいた逆転ゴールを決めた。


これで優位に立ったアビスパだったが、守りに入らずさらに攻め続け。追い掛ける立場のレイソルを押しみ、試合を自分達のモノにして行った。前半5本、後半8本のシュートを浴びせ、アグレッシブなプレーで、攻守にレイソルを圧倒した戦いを見せたアビスパ福岡U−18。見事3連勝でDグループを突破して見せた。


翌日の準々決勝(ここから80分)の相手は、Cグループを逆転で突破した清水エスパルスユース。アビスパの試合前に少し観戦したが、個人技が高く。特に8番と10番の選手には要注意だと思う。それでも「今のチームは負ける気がしない」と前田選手が話していた通り、相手がどこだろうと関係ない。
宮崎の最終日も勝利して。"アレ"を掴む為に、東京行きの切符を掴み取れ!


『第48回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会』
グループステージ Dグループ第3日
柏レイソルU-18×アビスパ福岡U-18
19:00 キックオフ 会場 アミノバイタルトレーニングセンター宮崎 サッカー・ラグビー場
試合結果
柏レイソルU-18 1ー2 アビスパ福岡U-18
⚽️15分 ⑨ワッド モハメッド サディキ(柏レイソルU-18)
⚽️27分 ⑨前田 一翔(アビスパ福岡U−18)
⚽️51分 ㉜サニブラウン アブデルハナン(アビスパ福岡U−18)
(35分ハーフ)
大会特設サイト
GK 1 栗栖 汰志©️
DF 2 小林 剣生 3 猪狩 鉄太 4 福島 大雅 37 吉川 晴翔
MF 8 藤谷 温大 10 戸田 晶斗 27 沼端 隼人 28 澤井 烈士
FW 9 ワッド モハメッド サディキ 11 吉原 楓人
GK 1 足立 陸矩
DF 4 甲斐 竣大 5 池田 獅大©️ 25 藤川 虎三 26 小浦 拓実
MF 10 楢崎 佑馬 15 井上 雄太 22 武本 匠平 28 中村 環太
FW 9 前田 一翔 32 サニブラウン アブデルハナン

大会に入って初の先制を許し、そして流れからのゴールも初めて許した。それでも、何故だか安心して見る事が出来た。不謹慎だと思われるかもだが、早い時間帯に先制する方が、何だか嫌な試合展開の様な気がしていた。このチームならそれでも勝てただろうが、追い掛ける方が今日の試合は良さそうに思えていた。

前日の休養日を挟み、グループステージ突破を懸けた第3戦がやって来た。福岡ほどひどくはなかったが、この日の宮崎も大気が不安定なせいで、朝と昼に急な雨が降り出していた。キックオフ時間にも雨のマークが出ていて、失点直後に降り出した雨はこの日一番の激しさだった。それでもその雨を悲しみの雨にせず、自らの実力で勝利を手繰り寄せ、試合が終わった頃には濡れた体も心地良さに変えさせてくれた。

引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるアビスパ福岡U−18(以下、アビスパ)。堅くなるどころか、キックオフから柏レイソルU-18(以下、レイソル)ゴールに襲い掛かる。
開始2分、右サイドで得たフリーキックのチャンス。10番楢崎選手がゴール前に送ったボールに、ファーサイドで受けた5番のキャプテン池田選手がシュートも、レイソルもしっかりブロック。その2分後の左コーナーキックから、32番ハナン選手がダイビングヘッドを見せるも、これはオフサイドの判定。8分には後方からのボールに抜け出して、9番前田選手がシュートまで持って行くも。レイソルのキャプテン、ゴールキーパー栗栖選手が正面でキャッチする。

12分にも自陣からカウンターを仕掛けたアビスパ。22番武本選手がシュートするも、レイソルもしっかり対応しブロック。こぼれ球を拾ったアビスパの28番中村選手が右へ展開し、15番井上選手が素早く送ったクロスに、ニアに飛び込んで来た9番前田選手がヘディングシュートに行くも、惜しくも右に。


ここまで予想以上の戦いで、レイソルを押し込んでいたアビスパ。しかし好事魔多しとも言うべきか、自らのミスから先に先制を許してしまう。ピンチを防ぎ、ゴールキックを得たアビスパ。ペナルティーエリアから繋げたボールを、相手のプレッシャーを感じたのか中途半端に前に蹴ったボールは思った以上に飛ばず。それを高い位置で拾ったレイソルは、ここがチャンスとばかりに攻め込んで来た。ゴール前に上げたボールは一度クリアされるが、再度拾い直し左に展開。ゴール前に送ったボールは、逆サイドからペナルティーエリアに進入して来た10番の戸田選手に渡り、ダイレクトで折り返される。中央で待ち構えていたのは、警戒していたフォワードの9番ワッド モハメッド サディキ選手。187センチの長身フォワードは、助走が無くても頭2つ出るほどの高さからのヘディングシュートを流し込み、勝利で逆転突破を目指すレイソルが先制に成功する。


激しい雨がピッチを叩きつけ、まるで天気がアビスパに試練を与えるかの様だったが、19分に向けられた飲水タイム後、その試練にも選手達は立ち向かって行った。
21分、右サイドを崩したアビスパ。ゴール前に折り返したボールに、フリーで入った22番武本選手がシュートもゴール上に外してしまい。絶好の同点機を逃してしまう。しかし27分、大会直前のリーグ戦から復調の兆しを見せていたエースが、悪い流れを断ち切る同点ゴールを奪う。右サイドで粘り強く奪ったボールが中央の10番楢崎選手に渡ると、一気に逆サイドに展開。左サイドでボールを受けた22番武本選手が裏のスペースに送ったボールは9番前田選手へ。相手ディフェンダー、ゴールキーパーも落ち着いて交わすと、無人のゴールへ流し込み、今度はアビスパのエースのゴールで同点に。試合は振り出しに戻る。


同点に追いつかれてしまったレイソル。勝つしかノックアウトステージに上がれないレイソルは、ここからアビスパゴールに襲い掛かる。29分ペナルティーエリアに進入し、ブロックに来るアビスパの守備陣を交わしながらボールを繋ぎ、最後は10番戸田選手がシュートもブロックされ、右コーナーキックに。31分には左コーナーキックのチャンスを掴むも、集中した守備を見せるアビスパゴールを破る事が出来ず。

後半に入って勢いを取り戻したアビスパの攻撃を凌ぎ、反撃に出るレイソル。ボールを回せるものの、なかなか良い形でシュートまで持って行けず、アビスパが守備でレイソルの時間帯も支配した。

相手の時間帯を凌いだアビスパ。勝ち越しゴールを目指し、怒涛の攻撃でレイソルゴールに攻め込むが、レイソルのキャプテンのゴールキーパー栗栖選手の再三の好守の前に防がれ、追加点がなかなか奪えない。そんなため息を連続で吐いてしまう様な状況の中、今大会中獅子奮迅のプレーでチャンスを生み、ピンチを摘んでチームを救っていたアビスパの10番が魅せてくれる。

「勝って、準々決勝進出を決めようと話していた」と試合後話してくれた楢崎選手。51分、左から武本選手のクロスを、ハナン選手、そして井上選手と味方が繋いでくれたボールを、魂を叩きつけるかの様に放ったシュートは、低い弾道でゴール左に吸い込まれ、チーム全員が待ち望んでいた逆転ゴールを決めた。


これで優位に立ったアビスパだったが、守りに入らずさらに攻め続け。追い掛ける立場のレイソルを押しみ、試合を自分達のモノにして行った。前半5本、後半8本のシュートを浴びせ、アグレッシブなプレーで、攻守にレイソルを圧倒した戦いを見せたアビスパ福岡U−18。見事3連勝でDグループを突破して見せた。


翌日の準々決勝(ここから80分)の相手は、Cグループを逆転で突破した清水エスパルスユース。アビスパの試合前に少し観戦したが、個人技が高く。特に8番と10番の選手には要注意だと思う。それでも「今のチームは負ける気がしない」と前田選手が話していた通り、相手がどこだろうと関係ない。
宮崎の最終日も勝利して。"アレ"を掴む為に、東京行きの切符を掴み取れ!

